北海道へ行こう!

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異国情緒と歴史のあるベイエリアから函館山まで

数回にわたってお送りしてきた函館シリーズですが、今回がラスト。
やっぱり最後は王道の景色をお届けしておきたいと思います。

函館に何回か来られた方は必ずといって訪れる場所。きっとそれにはなにか秘密があるはずです。どんな様子になるのでしょうか?お楽しみに!

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函館駅からベイエリア方面

函館駅のとなりに広がる朝市をさらに西側に抜けていくと、やがて異国情緒あふれる建物や、レンガ造りの倉庫街が広がってきます。ここは、ベイエリアと言われる函館でも屈指の観光スポットです。春から夏にかけてはもちろん、雪の舞い散る冬でも人の流れは途切れることなく賑わっているんです。

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函館の歴史はとても古く、横浜や長崎と一緒に日本初となる対外貿易港として作られました。その地形を生かした港を中心に栄え、採れた海産物の倉庫として、ここベイエリアはとても重要だったんですね。海産物交易の集積地として、そして加工場として発展しました。函館の特徴でもある異国情緒は、長崎と同様に「出島方式」の外国人居住区を建てようと計画したのですが失敗し、街のあちこちに点在してしまったからなんです。当時の失敗が今になって情緒に変わるなんてなんだか興味深いですよね。

でもこういったいろいろな歴史があるからこそ、長崎や横浜、あるいは神戸などとも異なる雰囲気が生まれたのだと思います。さらには、たび重なる大火の復興から和洋折衷の建築様式になっていった、ということからもその特徴さがうかがえます。

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ここベイエリアにレンガ造りの建物が多いのも、そういった洋風建築の影響を受けたことと、寒い外気温から守るという意味合いも含まれているんです。当時のそのまま残っている建物もとても多いのでぜひぶらぶらと歩いて観察してみることをおススメします。

ベイエリアから函館山へ

さて、そんなベイエリアを抜けると程なく函館山の麓となります。

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いくつもある坂道にはそれぞれ名前がつけられていて、それらを発見しながら登って行くのも「通」の楽しみでしょう。港が一望できる坂、細くて路地のような坂、急な坂、緩やかな坂。気分によっても通りたい場所が変わってくるんです。

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今日私たちが登った坂は、ちょうど桜が満開でした。函館の桜は5月が見頃。とてもきれいでしたよ。

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さて、函館山の頂上まで登ってきました。

昼間は車で来ることもできますし、夕方からはロープウェイでアクセス可能です。DSC09733その頂上からの眺めは、函館の特徴的な地形とあいまって他では見ることができません。
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ここ函館は伊能忠敬が北海道で最初に測量をしたところだそうです。函館山の頂上にはその碑がありました。そういった縁があるからかどうかはわかりませんが、函館山の頂上には測量やテレビなどの施設が建てられています。函館山の頂上をごっそりと削ってこれらは建てられており、古い地図と見比べてみると山頂の標高が変わっているのがわかります。遠くから眺めると、頂上がまっ平らになっているのがわかるんですよ。

では、そんな函館山頂上からの眺めをどうぞ。

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夜景に至っては日本3大夜景に数えられるほどなのは皆さんご存じだと思います。
ここ函館の特徴として、先ほどの大火の影響で整然とならんだ街並みがあるのですが、それがきれいな景観にまた一役買っているんです。夜になると、明かりがきれいに並ぶことよって、また海とのコントラストがはっきりするので、函館の夜景は美しいと言われているんです。

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すっきりと晴れた日には、港に停泊している摩周丸(現在は記念館)はもちろん、遠く五稜郭タワーもくっきりと見ることができます。夜より昼の景色が好き、とおっしゃる方もたくさんいるんですよ。

頂上からの景色はとても普通のカメラで収まりきるものではありません。ぜひ、パノラマ写真で撮ってみてくださいね!
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函館は今新幹線開通で大フィーバーです。
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函館山の売店にも、しっかり新幹線グッズが置かれていましたよ。

数回にわたってお伝えした函館の様子、いかがでしたでしょうか?

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今回ご紹介した函館山は、あまり知られていないのですが登山道もあるんですよ。標高は約300メートル。東京タワーと変わらない高さです。足に自信のある方は、次回の函館ツアーの候補にしてみてはいかがでしょうか?きっと今まで見たことのない函館を知ることができるのではないでしょうか?

たくさんの歴史によって作りだされた函館の美しさ。
ぜひそういった情報も頭にいれつつぶらり歩きしてみるのもきっと面白いはずです。

★今日ご紹介の場所(ポイントをクリックすると場所が表示されます)

 

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