北海道へ行こう!

北海道へ行こう!

坂道・港・古い街。函館元町ぶらっと散策♪

北海道も夏まっさかり!

各地で真夏日の報告が入り、北海道の短い夏本番!という感じになりました。でも夜には15℃以下に下がるので、半袖だと寒い場合もあったりして、さすが北国だと実感させられます。

夏は北海道がもっとも賑わいを見せる季節。日本はもちろん世界中から観光に訪れる方がたくさん。この時期はレンタカーやホテルなど、物価がちょっと高くなるんです。そんな北海道の代表的観光地、函館にやって来ました!いつ来てもいろんな発見がある函館。今回は元町(函館山のふもと近辺)にスポットを当ててみました!
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函館駅から函館山方面を目指して

函館の駅から今回の目的の函館山ふもと付近まで、いくつか選択肢があります。市電、バス、徒歩です。どれも違った風景が見られるので捨てがたいんですが、今回はぶらぶらと歩くことにしました。駅から、函館山への入り口とも言える十字街付近まで、ざっと20分ほど。上の写真のベイエリアと呼ばれる一帯を見ながら進んでも30分あまりで到着します。

晴れていると、ご覧のように気持ちよくベイエリア、倉庫街、函館山の3点セットを見ることができます。潮風にあたりながら進めば暑さは結構忘れてしまいます。ココを過ぎてしまうとコンビニなどは少なくなってしまうので必要なものは補給しておきましょう♪
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函館市電の「十字街」の電停付近には、ちょっと有名な建物があります。「函館市地域交流まちづくりセンター」です。もともとは1923年(大正12年)、丸井今井呉服店函館支店として建てられたこの建物、当時としては珍しい鉄筋コンクリート製なんです。洋風のモダンな造りはドームが特徴となっていて、自由に入ることが可能です。
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この一帯は、もともと倉庫街として発展した場所。周りを見てみると、古い倉庫を上手く利用した建物がたくさん並んでいます。この記事の一番上、ベイエリアに建ち並ぶ赤いレンガ造りの倉庫街ももちろん、幕末から発展してきた船場の名残です。特に赤レンガ倉庫地域一帯は、重要伝統的建造物群保存地区に、そしてこの街並みは北海道遺産に選定されているんです。

歴史に触れながら、そしてショッピングを楽しんで歩いていると、もうすぐそこに元町近辺の坂が広がってきます。

どの坂を上がるか迷う街

函館山のふもとにある元町は、たくさんの坂道があります。
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歴史ある建物の横にも、これまた歴史を感じる石畳の坂道が。

この一帯の坂道には、名前が付けられていて地元の人たちに愛されていることがわかります。その数20以上。ざっと歩いてみても、「二十間坂」「大三坂」「八幡坂」「日和坂」「南部坂」「基坂」と見つけることができ、それぞれに異なった景観が楽しめるんです。
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函館の街を望む坂だったり、函館港を望める坂だったり、住宅街にひっそりと佇む坂だったりと、本当にいろいろな表情を見せてくれます。写真のように晴れた日ももちろんですが、雨に濡れる坂道や、夕暮れや夜の坂道もとっても魅力的です。いつ来てもがっかりしない、という訳ですね。

古い街並み、港、坂道を眺めて

今回、元町から函館どっく方面へ歩くのですが、ポイントはこの3点です。
探してみると、古い建物、坂から見える港などのビュースポットがたくさんあるんです。
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ずっとずっと昔からそこに建って、函館の発展を見て来た古い倉庫たち。
今でもその場所で、役目を果たし続けているものもあれば、用途を変えられてお店になったものなどさまざまです。
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元町に建っているこれらの倉庫は、決して大きくはありませんが年季を感じさせてくれます。壁は、漆喰が幾度にも重ね塗りされていたり、金属の錆加減も重厚さを感じさせてくれます。ここ函館は海が近いので、常に潮風にさらされているわけですが、それでも朽ちることなく数十年も建っているのは、当時の建築技術や構造、素材がとてもよく考えられていたからこそだと思います。
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函館山のふもとであるこの一帯からは、ちょくちょくと港を眺めることができます。元町公園に立ってみると、函館の港が一望できます。さらには函館湾までぐるっと見回すことができますよ。
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その港は、数回にわたって表情を変えながら見ることができます。立ち止まって眺めてみると、港を行き来する船を見つけることもできます。観光船、小さな漁船、そして遠く海外からやってきたであろう大きな貨物タンカーまで、たくさん通ります。

この函館港は、その地形から荒れることが少なく、江戸時代以前から栄えてきた古い歴史があります。江戸時代には北前船(きたまえぶね)の寄港地として、明治時代からは北洋漁業の中心として、そして現在ではセメント、石材、石油製品の貨物ターミナルとして利用されています。

もちろん、青函トンネルが開通する前までは本州との接続拠点として多くの人たちにも利用されて来ました。函館という地は、北海道の歴史を支えてきたんですね。

ひと休みスポット

さて、ぶらっと歩いていればやっぱりちょっと座ってひと休みしたくなりますよね。
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ほら、なんか魅力的なお店や街並みが建ち並んでいますよ。
軒先にベンチが出されていたり、夏ならではの「氷」ののれんや看板が出ていたり。

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その中には、大正時代に建てられた一軒家をそのまま利用した喫茶店もありました。

ちょっとのぞいてみると、石がひかれた玄関、歩いて磨かれてつるっとした木の床、ずっとこの建物を支えてきた大きな梁などを見ることができました。クーラーも何も付いていないけど、とっても涼しそう。

思わず入っちゃいました♪

看板に出ていた氷を頼んだのですが、ふわふわの氷がとてもおいしかったです。

この通りには、他にもアイスクリームのお店(ミルク感たっぷり)があったり、クレープのお店があったり、と歴史的建造物を眺めながら歩くにはイイ感じなんです。

そろそろ終点へ

元町から船見町方面へ抜けると、もうそろそろ今回のぶらっと散歩は終点です。
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このあたりは異国情緒たっぷり。

外国人墓地があったり、旧ロシア領事館があったり、オリエンタルな東洋風なレンガ造りの壁があったりと目を楽しませてくれます。函館は、異文化がたくさん入ってきた土地でもあります。長崎や神戸や横浜とちょっと通じるところがあったりして、やっぱり歴史を感じちゃうんです。

函館市電の十字街の電停から、ゆっくり歩いて約1時間、2kmちょっとの行程ですが、歩きごたえは十分。車で通っちゃうともったいないと思えるほど、このあたりの景観と街並みは最高なんです。

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函館は、7月の中旬があじさいの見頃。

首都圏近辺では梅雨時のイメージが強いあじさいですが、晴れた日に見るその花はキラキラと輝いていてとてもキレイでした。

見方によっていろんな所にスポットを当てることができる函館ですが、今回はいかがでしたか?
また来たい!と思わせてくれるとても魅力的な場所でした。きっと、秋や冬も魅力的な姿をみせてくれるんだと思います。

★今日ご紹介の場所(ポイントをクリックすると場所が表示されます)

 

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