北海道へ行こう!

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北海道新幹線は実は2種類!?「新函館北斗(ほくと)」駅

本州から北海道への移動手段を考えた時、まず最初に思いつくのは飛行機。続いて鉄道、フェリー、といったところでしょうか。おそらくほとんどの方は飛行機で北海道入りし、飛行機でまた帰っていく、という行程かと思います。その交通手段に新しく仲間入りしたのが、「北海道新幹線」です。本日は2016年3月26日に開業した北海道新幹線の見所をご紹介しちゃいます♪

さっそく北海道新幹線の終着駅「新函館北斗(ほくと)」駅に到着。

すると!上り東京行きの新幹線が入線してきました!

DSC09591初めて見る北海道新幹線。「かっこいい!」

テレビで見ていたのであんまり驚かないかなと思いきや、やっぱり実物の迫力は違いますね~。

この日は、12時44分発の東京行き「はやぶさ22号」を撮影できました。
12時10分頃にホームに入線して来たので、30分程度はゆっくりと記念撮影したり探検したりできそうですよ。たくさんの方が乗り込む前に記念撮影をしてらっしゃいました。

 

実は2種類もあるの?北海道新幹線!

さて、北海道新幹線には2種類あるのをご存じでしたでしょうか?

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実は、新幹線の帯の色や内装の一部が異なっているんですよ。

上の写真のように、ラベンダー色の帯に北海道の形をしたロゴが貼られているのがJR北海道所属のH5系。そして、帯がピンク色をしているのがJR東日本所属のE5系なんです。ラベンダー色の帯をした新幹線はまだまだ本数が少なく、結構見るのはレアなんだそうです。

反対側に、東京から下りの新幹線が到着したので見比べてみましょう。

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新函館北斗駅12時44分発のはやぶさは、ラベンダー色の帯の車両で運行されます。そして、東京から来たほうはピンク色の帯。この2種類の新幹線がしばらく横並びになるんです。このツーショットは、1日のうちでもなかなかないので貴重です!

鉄道ファンの方は、ぜひこの時間帯をお忘れなく。

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このツーショットは、絶好の撮影シーンですよね!

大勢の皆さんで賑わっていました。お客さんのひとりが、「俺さ、普段電車なんて興味ないけどさ、これは撮っちゃうよね♪」と言っていたのが印象的でした。

誰でもきっと、テンション上がっちゃうと思いました。
そして、そんな新幹線が停まる終着駅である「新函館北斗」駅周辺と、その駅の様子を見てきましたのでこちらもご紹介します。

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北海道新幹線の終着駅「新函館北斗(ほくと)」

2016年3月26日に開業したのは、「新青森」—「新函館北斗」間の約150㎞。そのうち、約1/3は青函トンネルとなっています。青函トンネルは、北海道新幹線の開業とともに、新幹線と貨物列車のみの通行となりました。他の電車は現時点では走っていないんですね。
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予定では、北海道新幹線は札幌まで延伸が決まってはいますが、まだまだ先の話。しばらくの間は、この新函館北斗駅が「終着駅」となります。そんな新函館北斗駅にさっそく行ってきました。

新幹線用新駅の名前の決定には紆余曲折あったこの駅、上の2枚の写真でおわかりのように、周りは畑に囲まれた典型的な北海道の田舎町。終着駅のイメージにはほど遠いものがあります。それもそのはず、ここはもともと「渡島大野(おしまおおの)」駅という、1日の乗降客が50人程度の無人駅でした。DSC09559それが、新幹線の路線が決まり、事実上の終着駅となり、まさに降って湧いたようにあっというまに変わったんです。

2枚目の写真の右下に小さく見えるのが駅。

まだまだ周りには何もありません。
現時点では、「函館へのアクセス駅」としての役割がほとんど、といった感じでした。

駅に近づいてみると、最近建てられた駅舎はとてもモダンでキレイ。北海道でリニューアルされた駅に共通する部分も多々あって、旭川駅や岩見沢駅にも似ています。大きなガラス、そして木をふんだんに取り入れた作りは、この新函館北斗駅でも見ることができました。

周辺はまだ畑ばかり、といった感じでしたが、それでも駅の周りには主要なレンタカー店が進出し、ちょっとしたカフェができていました。そして、駅前ホテルが今建設の真っ最中という状況。函館へのアクセス駅を脱却するにはもう少し時間が必要なのかもしれません。

新函館北斗(ほくと)駅ってどんなところ?

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さて、では早速駅の中へ!

現時点では無料駐車場もあるので、車で来た方も結構便利に利用することができますよ。駅のすぐ前の広場では毎週末にはイベントが行われていて、地元の特産品などが販売されています。つまみ食いもできるのでちょっと見てみるのもいいですね。

駅の中も、大きなガラスと木が調和するスペースが印象的。決して広々とした感じではありませんが、ちょうどいい感じです。でも残念なことに、お昼を食べたり休んだりするスペースがほとんどないんです。駅周辺の開発もまだまだなので、どうしても通過…という印象が拭えません。

このあたりはもうちょっと早めに充実して欲しかったな、という感じがしました。

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メインの情報表示版には、「東京行」の文字が!

ここから直接東京にアクセスできるという時間がまだあまりなくて、ちょっと新鮮です。もちろん、今まで寝台列車で上野駅へという手段もありましたが、鉄道で4時間あまりで東京に着くというのは道民にとっては驚きです。

新幹線のホームには終着駅ならではの・・・

入場券を購入(170円で2時間有効でした)して、いよいよ新幹線のホームへ向かってみます。

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さすがに何も停まっていないホームはガランとしていますね…

でも、そんなホームで珍しいモノを見つけてしまいました!

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ホームのいちばん札幌側の端です。

なんと、ここで線路が終わっているんですね。実は、もう結構工事が進んでいて先の方まで線路がひかれていると思っていたのでこれは意外。新幹線でこの光景を見ることができる駅はなかなかないと思いますよ。この線路がいつ繋がっていくのか、ちょっと楽しみでもあります。

 

さて、こんなふうにあちこち見ていると、あっという間に時間は過ぎ去っていきます。

そうこうしているうちに、新幹線は発車の時間となり、定刻通り新函館北斗駅を後にしたのでした。この後青函トンネルをくぐり、東北を縦断し、東京に17時4分に到着する予定だそうです。早いなあ。

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新幹線が過ぎ去った後でも、駅は賑わっています。なんと「はやぶさ弁当」も売られていました。しかも先ほど紹介した2種類きっちり作っているあたり、結構商魂たくましいな、と感じました。中身は変わらないケド、好きな人は両方買っちゃいそうですよね。ちょっとイイお値段しますけど。

この日見た新函館北斗駅は、まさに待ち焦がれた人たちが一生懸命になって動いている様子が印象的でした。まだまだ課題はあります(駅周辺の開発、宿泊施設、人を呼ぶ施設の整備など)が、この駅が今後どのように育って行くのか楽しみです。

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新幹線が札幌まで伸びたとしても、函館へのアクセスはこの駅が担うことに変わりはありません。

でも、函館に「客を渡さない」攻防戦(新函館北斗駅があるのは北斗市)にもちょっと期待したりしています。これでもっと北海道が活気づいてくれると嬉しいですね。

次回は、開業で賑わう函館の様子と、新旧青函連絡の歴史など紐解いてみたいと思います。
お楽しみに。

★今日ご紹介の場所(ポイントをクリックすると場所が表示されます)

 

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