北海道へ行こう!

北海道へ行こう!

夏の富良野ラベンダー畑 「ファーム富田」

皆さんは、北海道の観光地と聞いてどこを思い浮かべるでしょうか?

札幌の大通、小樽、函館、旭山動物園、釧路湿原、知床、美瑛などなど。
もちろんたくさんあってここでは挙げきれないんですが、「富良野」と答える方も多いのではないでしょうか。意外にも、この「北海道へ行こう」の観光スポット紹介で富良野を取り上げるのは初めて。

夏の富良野はラベンダーがいたるところで咲いています。それこそ、国道の道ばたにも咲いているんです。今回は、富良野でも代表的な観光スポットである「ファーム富田」をご紹介します。

夏はたくさんの方が訪れる一度は行っておきたい場所。写真たっぷりにお届けしますね。
DSC00253

ファーム富田へのアクセス・畑の数々

ファーム富田は、北海道のほぼ中央に位置する中富良野(なかふらの)町にある農園です。観光農園として、ラベンダーを中心に展開している顔もありますが、そのラベンダー等を利用したオイルや香水、その他各種アメニティ等を製造している工場も併せ持っています。

園内にはドライフラワーを使用したお土産やさん(後で紹介しますね)や、資料館もあっていろいろな部分で楽しむことができます。基本的に年間を通して営業は行っていますが、冬の期間は農園の多くが雪に閉ざされてしまうため、ビニールハウスや資料館などの限定的な営業となっています。
DSC7192

ファーム富田へのルートは簡単。車なら旭川から237号線を富良野方面へ南下していくと、右側に案内表示が出てきます。1時間少々のドライブ。そこに行くまでの道のりには、これも有名な観光スポットである美瑛もあるので、一緒に訪れてもいいかもしれませんね。

また、夏のシーズンには札幌から富良野行きのJR特急「ラベンダーエクスプレス」も運行(旭川は経由しません)されていて、乗り換えなしで2時間で到着可能です。

また、旭川駅・美瑛駅から富良野駅までは、8月21日までの毎日(その後の9月いっぱいの土日・祝日も)「富良野・美瑛ノロッコ号」が運転されています。美瑛や富良野の大自然や丘の傾斜の中を、ゆっくりと進んで行きます。ファーム富田へのアクセスも最高な「ラベンダー園」駅(季節限定営業)にも止まって便利です。

車がなくても訪れることができるのはとても嬉しいですし、現地で車を借りる、なんてことも可能。旅の選択肢が広がりますね。

DSC00227
今回、私たちは車で訪れてみました。国道を案内表示に従って右折すると、富良野線の踏み切りが。
ここを渡ると、ほら、向こうの方に紫色のじゅうたんが見えてくるのがわかります。

園内ではおよそ15ヘクタールの規模でラベンダーが栽培されています。ラベンダーも一種類ではなく、早咲きのもの、トラディショナルなもの、そして色が異なるものなどが植え分けられていて、長い期間楽しむことが可能です。また、その他にも多くの花が一緒に栽培されています。
DSC00261

花畑はそれぞれ「花人の畑」、「倖の畑」、「春の彩りの畑」、「秋の彩りの畑」、「彩りの畑」、「森の彩りの畑」、「トラディショナルラベンダー畑」に分かれていて、時期によって様々な色と香りを楽しむことができるんです。

では、早速園内に入って歩いてみることにしましょう。

園内のほぼ中心にあるポプラ並木をずっと歩いて行くと、両側に畑が広がります。左側に「花人の畑」、右側に「倖(さきわい)の畑」です。このポプラ並木ですが、夏の炎天下を避けるのにはちょうどぴったり。富良野は盆地気候で、気温は思ったより上がります。真夏は30℃を超えることも珍しくありませんので、暑さ対策、紫外線対策、熱中症対策は万全を期して下さいね。

花は日を追って種がまかれ、4月中旬ごろよりクロッカス、5月よりスイセン・チューリップ、6月よりハマナスやシャクヤクなどが順次咲き始めます。メインのラベンダーは6月頃から早咲きのものが開花し、8月下旬頃まで遅咲きのラベンダーへ引き継がれます。さらに冬に向けてのハウス栽培なども始まって、夏は本当に忙しい季節になっています。

さて、ポプラ並木の奥には……

DSC00265
そこは一面のラベンダー畑が広がっていました。

目を奪われる一面のラベンダー♪

富良野地方のラベンダー畑は世界的にも知られた場所。上富良野町、中富良野町など、富良野のシンボルとも言えます。

そんなラベンダー畑、まずは写真で!

DSC00271
DSC00273
DSC00320
よく見ると、ちょっとずつ色が違います。そして、辺り一面にラベンダーの香りがただよっています。紫色の花も可愛らしくて、ずっと見入ってしまいそうです。

畑のすぐ近くには、ラベンダーのオイルを生成する施設も併設されていて、まさに摘みたての香りのよい状態から作ることができるんだそうです。

DSC00287
晴れていると日差しが強くて結構暑い!

でも、花たちのキレイさにそんなことも忘れて写真などを撮っている方がたくさんいらっしゃいましたよ。

園内の施設

園内は結構広いので、あちこちに休憩スペースやショップなどが点在しています。

DSC00285
丘にある地形を利用して、花畑を俯瞰(ふかん)できるスポットでは、地元の野菜やパンを利用した軽食もとることができます。
DSC00294
できたてのアメニティを購入できる売店。
DSC00298
さらには、摘み立てのラベンダーの花束まで。
DSC00344
持ち帰って自家製のドライフラワーなんてとっても香りが良さそうです。
もちろん、ドライフラワーにしてあるお花も販売されているので、好みに合わせて購入することが可能です。

DSC00351
ドライフラワーだったらここしかありません。「ドライフラワーの舎」。

建物内のデザインはオランダのフラワーデザイナーさんが手掛けていらっしゃるそうで、「富良野の森のピクニックin北海道」と書かれていました。

どこに入るか、何を買うかだけでも目移りしちゃいますね。

ファーム富田のシンボルへ

では、少し歩いてここファーム富田のシンボルとも言える「彩りの畑」を目指してみましょう。

DSC00304

なだらかな丘の傾斜を利用した場所に、何種類もの花がきれいに植えられていて、その名の通り彩り豊かに私たちを迎えてくれるんです。

DSC00307
ここ彩りの畑には、展望台も設けられているので、まずは登って見ることをオススメします。階段をゆっくりゆっくりと登ってみると……

DSC00313
おお!絶景!

畑や丘だけでなく、中富良野の市街地やその向こうの大雪山系の山々まで一望できるビュースポットでした。ここ彩りの畑では、紫のラベンダーはもちろん、白のカスミソウ、赤のポピー、ピンクのコマチソウ、オレンジのカリフォルニアポピーなど、何種類もの花々が咲き乱れています。

その中でも珍しいモノがアクセントとして使われていました。

DSC00326
これ、なんだかわかりますか?
ビール用の大麦だそうです。麦の穂が太陽にキラキラと輝いて、下から覗きこんでもまた別世界。なんだかガリバーの世界に迷い込んでしまったような、そんな錯覚をもたらしてくれます。

そして……

DSC00330
圧巻はカスミソウ。

普段は花束の引き立て役として使われることが多いカスミソウですが、これだけ集まるともう主役です。一面のカスミソウもなかなか見ることができないので、思わず見とれてしまいました。向こうの方までずっとずっとカスミソウです。

ここ彩りの畑にもたくさんの方がいらっしゃいました。
みなさんそれぞれ写真を撮ったり撮られたり。暑さも忘れて楽しんでいらっしゃいました。

ゼッタイ。コレ。

ちょうどこの日も快晴だったため、気温はグングンと上昇。お昼過ぎには30℃を超える暑さとなりました。歩き回って写真を撮っていればほしくなるモノ。

冷たいものですね。やっぱり。

DSC00346
ラベンダーの畑をバックに、ラベンダーの色と香りがなんともキレイな「ラベンダーソフトクリーム」をいただいちゃいましょう!

ほてった体が、冷えていくのがわかります。
うーん、サイコウ!

いろんな場所で売っているので、「ココ!」というタイミングで召し上がって下さい。食べ過ぎてお腹こわさないように気を付けて。

いかがでしたか?

富良野を代表する観光名所であるファーム富田。
もちろん、その場所にふさわしい彩りがたっぷりとあって飽きることはありませんでした。

DSC00315
最盛期の休日ともなれば、たくさんの方が訪れます。写真を撮る際には譲り合って下さいね。畑の中の通路は狭い部分もあります。くれぐれも畑の中に入ってしまったりすることのないように注意してください。

今回は夏の様子をお伝えしましたが、真冬の雪に閉ざされたファーム富田もひっそりとしていてまた別の場所のようでオススメなんです。機会があればまた紹介したいと思っています。

美瑛・富良野観光で外すことができない「ファーム富田」。
ぜひ、皆さんの目で彩りを楽しんで下さいね。

★今日ご紹介の場所(ポイントをクリックすると場所が表示されます)
ファーム富田

住所:071-0704 北海道空知郡中富良野町基線北15号
交通:富良野駅からは、ふらのバス、JR、もしくはタクシーをご利用ください。JR富良野線「ラベンダー畑駅」(ファーム富田から徒歩約7分)
TEL:0167 39 3939
その他:無料駐車場完備

 

 

 

Return Top